濱風商事さま / 澤田

需要データは、いま何が取れているかWHAT THE SITE ALREADY MEASURES — 2026.08.19

「何を作るか」の前に、「いま何が動いているか」を1枚にしました。 カタログに来た方が、どこで何をしたときに、どんなデータが残るのかを順番に追っています。 すでに動いているもの・設定で止めてあるもの・まだ無いものを、色で分けました。 やり取りの前提を揃えるための資料で、ご判断いただきたいことは最後の8番にまとめています。

⚠ 大前提:このサイトはまだ公開していません

下に「動いています」と書いたものは、作ってあって、手元で動くことを確認済みという意味です。 公開するまでは、実際のデータは1件も溜まりません。9月の完成を目標にしています。

1来訪者がたどる道と、そこで残るもの

1サイトに来る(トップ・カテゴリ・メーカー・商品ページ)

検索エンジン、メール、広告、どこから来ても同じです。

残るもの ▸ どの国から来たか(Cloudflare が付ける2文字の国コード)/どのページを見たか/ その日その端末を表す符号(個人は特定できません。詳しくは7番)
2ページを読む・スクロールする

ページを離れる瞬間に、1回だけまとめて送ります。細切れに送らないのは、 通信量を抑えるためです(同じ枠を社内ポータルと分け合っているため)。

残るもの ▸ そのページに何秒いたか/どこまでスクロールしたか/ ⭐ どの商品が、何秒画面に映っていたか(商品ごと)。30秒動きが無ければ「離席」とみなして数えるのを止めます
3サイトの中で検索する

ここが需要データの中心です。

残るもの ▸ 入力された言葉(原文そのまま)/結果が何件だったか/どの国から/ 絞り込み条件(カテゴリ・地域・英語対応・輸出経験など)
結果があった
その商品・メーカーが表示され、詳細ページへ進めます
⭐ 0件だった
0件でも必ず記録します。 そして画面には「日本に存在しないという意味ではありません。お知らせいただければ濱風商事が調べます」と出し、 すぐ下に依頼フォームを置いています
4価格を見ようとする

価格は誰にでも見せる作りにはしていません。メールアドレスをいただいた方に開きます。

残るもの ▸ なし。 「価格を見ようとして止まった人が何人いたか」は、いまは分かりません(8番のご判断次第で足せます)
5メールアドレスを入れる
残るもの ▸ メールアドレス/会社のドメイン(@より後ろ。どの会社の方かの手がかり)/ その方を表す符号を、以後30日間そのブラウザに記憶します
6その後、また見て回る

8/19 に接続しました ここが今まで繋がっていませんでした。メールをいただいた後の閲覧が、どの会社かと結びつきます。

残るもの ▸ 1番・2番のすべてに加えて どの会社の方が見たか → ⭐ 「この地域の、この業種の方が、この商品をよく見ている」の材料はここで揃います
7問い合わせを送る(見積・サンプル・探し物)

8/19 に修正しました これまでは連絡先が無くても送信できてしまい、濱風さまが返信できませんでした。 連絡先を必須にし、なぜ必要かをその場に書きました(「そちらの国までの送料を含めた着地価格でお見積りします」)。 すでにメールをいただいている方には、二度目は聞きません。

残るもの ▸ 依頼の種類(見積/サンプル/探し物)/会社名・連絡先・本文/ どの商品について/⭐ どの検索から来た依頼か(3番と繋がります)

2いまの状態を、色で分けると

状態中身
動いています ページ閲覧の記録/滞在秒数・スクロール・商品ごとの表示秒数/検索の記録(0件を含む)/絞り込み条件/ メールアドレスの受け取り/問い合わせの受け取り(重複送信しても1件にまとまります)/ どの会社の方が何を見たか(8/19 接続)/外部サイトへのリンクが押されたことの記録(8/19 追加)/過剰なアクセスの制限
設定で止めています 確認メールの送信(仕組みは未接続。いまは「メールを入れた」段階で価格が開きます)/ 問い合わせが届いたときの通知(送り先を設定すれば動きます)/ Google スプレッドシートとの連携(接続情報の設定待ち)
まだありません 検索語の自動翻訳(枠だけ用意)/レビュー・ランキングの表示(入れ物だけ)/ 価格を見ようとして止まった記録/ 「見積リストに入れたが送らなかった」の記録(いまはブラウザの中だけ)/ データの保管期間の決まりと、自動削除/プライバシーについてのご案内ページ

3あえて取っていないもの

「取れるけれど取らない」と決めたものがあります。理由もお伝えします。

取っていないもの理由
マウスの動き・画面の録画 個人の行動記録に近づきます。対象とする国が決まっていない段階でこれを集めると、 判断に使えるデータが増えるのではなく、管理する義務だけが先に増えます。 対象地域が決まり、同意をいただく仕組みが入ったら、改めて検討します
接続元のIPアドレスそのままの形では一切保存していません。詳しくは7番
都市・州のレベルの位置 受け取ってはいますが、保存しているのは国だけです。細かくするほど個人に近づくため、 必要になった時点でご相談します

4今日つないだ3つ(ここが大きい変更です)

① 返せない問い合わせを、受け取らないようにしました

これまでは本文だけ書けば送信でき、連絡先の無い依頼が成立していました。 何を探していたかは分かっても、こちらから返せません。 カタログの商品がまだ少ない今、「探したが無かった」方を受け止めるのはこの入口だけなので、 ここが素通りすると一度来た方を、連絡先も残さないまま失います。

② 「どの会社の方が、何を見たか」がつながりました

記録する場所も仕組みも最初からあったのですが、閲覧だけが繋がっていませんでした。 検索と問い合わせは以前から繋がっていたので、閲覧だけが取り残されていた形です。 これで「この地域の、この業種の方が、この商品をよく見ている」の材料が揃います。

あわせて、同じ方が2回メールアドレスを入れたときに、別人として扱わないよう直しました。 そのままだと同じ方の履歴が2つに割れて、せっかくつないだものが目減りしていました。 (確認済みの状態も引き継ぐようにしたので、二度目の確認をお願いすることもなくなります)

③ 外部サイトへのリンクが押されたことを記録するようにしました

サンプルを1個だけ試したい方を、外部の通販サイトへお送りする使い方を想定しています。 これまでは誰が見に行ったか分からず、その後の営業につなげられませんでした。 記録するのは行き先のサイト名と、どのページから押されたかだけです。 ⚠ 押した瞬間に記録が飛ぶかは、実際のブラウザでしか確かめられません。公開前に一度、実機で確認します。

5その数字を、どう扱うべきか

🔴 少ない人数のデータで「一番人気」を言わないでください

公開直後は訪問者が少ないので、「この商品の滞在時間が一番長いから一番人気」という言い方は成り立ちません。 また、広告をブロックする設定や会社のネットワークによって、閲覧の記録は数割が届きません。 届かなかったことを「関心が無かった」と読まないでください。

🔴 もう1つ、正直にお伝えしておくべきこと

「見た」「スクロールした」「外部リンクを押した」「どこから来た」は、 訪問者のブラウザが送ってくる申告です。つまりその気になれば、外から偽の記録を送り込めます (存在しない商品を見たことにする、等)。これは作りの問題ではなく、 ブラウザから届く記録すべてに共通する性質です。防ぎきることはできません。

一方、問い合わせと検索は、こちらのサーバーが受け取って記録しています。 こちらは偽造できません。

データ扱い理由
問い合わせ/検索(0件を含む) 事実サーバーが受け取って記録している
閲覧・滞在秒数・スクロール・外部リンク・流入元 参考 ブラウザからの申告。偽造できるうえ、広告ブロッカー等で数割は届かない

⭐ お客様に需要レポートとしてお出しするときは、この2つを混ぜないでください。 混ぜると、偽造できる数字を事実としてお売りすることになります。 参考の側は「傾向」として、事実の側は「件数」として出すのが安全です。

逆に、少なくても意味を持つものがあります。

データ少数でも意味を持つか理由
問い合わせ◎ 1件でも手間をかけて送る=はっきりした意思
0件の検索◎ 1件でも探したのに無かった=満たされていない需要そのもの
検索した言葉○ 数十件で傾向が見えてきます
閲覧・滞在時間△ 数百件以上母数が要ります。最初は補助として扱ってください

つまり、最初に価値が出るのは上の2つです。今日直したのが、ちょうどその2つの入口でした。

6Google アナリティクスとの関係

入れること自体には賛成です。無料で、どの国から何人来たか、どの広告やメールが効いたかが早く分かります。 ただし、役割が違います。そして順番があります。

Google アナリティクスこのサイト自身の記録
答えられることどこから何人来て、どのページを見たかどの会社の方が、何を探して、何が無かったか
費用無料作り込みが必要
誰が持てるか同業他社も全員濱風さまだけ
なぜ両方要るのか

Google アナリティクスには、個人が特定できる情報を入れてはいけない決まりがあります。 メールアドレスも会社名も送れません。ですので「トルコの化粧品バイヤーのA社が、この商品を3分見た」は Google アナリティクスでは作れません。そこは自前で持つ以外にありません。 広い入口は Google に、深いところは自前に——という分担が、費用の面でも合理的です。

いつ入れるか — 「公開の直前」で足ります

いま入れても、測るものがありません。サイトがまだ公開されていないためです。 Google アナリティクスは過去にさかのぼって集計できませんが、公開前の「ゼロ」を溜めても意味がないので、 急いで入れる利点がありません。

⭐ むしろ先に効くのは Google Search Console のほうだと考えています。 無料で、訪問者を追跡するタグを入れる必要がなく(=プライバシー面の負担がほとんどありません)、 そして 「どんな言葉で検索されて、見つけてもらえたか」が分かる唯一の経路です。 これは Google アナリティクスでは分かりません。 カテゴリの解説記事で検索から人を集める計画なので、効いているかどうかを見るにはこれしかありません。

なお「どこから来たか」(どの広告・どのメールから来たか)は、このサイト自身でも記録できます。 実装は軽く、外部にデータが出ないので、プライバシーのご案内の負担も増えません。 ⚠ ただしいまはまだ記録していません(8月19日時点)。

おすすめの順番: ① このサイト自身に「どこから来たか」を足す → ② 公開したらすぐ Search Console → ③ Google アナリティクスは公開の直前に(広告を実際に出すときに価値が立ちます)

7プライバシーについて(バイヤーに聞かれたときの答え)

海外のバイヤーから「どんな情報を取っているのか」と聞かれることがあります。 そのまま使える形で書いておきます。

質問事実
IPアドレスを保存していますか していません。IPと端末情報と日付を混ぜて計算した16文字の符号だけを保存します。 元に戻すことはできません。しかも計算に日付が入るので、日をまたぐと同じ方でも別の符号になります (=日をまたいだ追跡はできません)
個人を追跡していますか メールアドレスをいただいた方については、その後の閲覧が結びつきます(8/19 から)。 いただいていない方は匿名のままです
どこまで細かく場所が分かりますか国だけです。都市や州は保存していません
他社に渡していますか 外部の解析サービスは1つも入っていません(Google アナリティクスを入れると、ここは変わります)
🔴 いつまで保存しますか まだ決まっていません。8番でご判断をお願いします

8ご判断いただきたいこと

順決めること決まると
1🔴 データの保管期間(例:13か月で自動削除)と、プライバシーのご案内ページを置くか ヨーロッパを狙う場合は実質的に必要です。8月21日の弁護士面談でまとめて伺えます (⚠ 自動削除は、いまの作りでは外部の仕組みが要ります)
2メールのリンクを踏んだ方を、会員登録なしで見分ける仕組みを作るか ご要望(登録のハードルを下げたい)に直接お応えできます。 ⚠ ただしサイト上で何も入力していない方の閲覧が本人と結びつくので、1番とセットでご判断ください。 リンクが転送されると、転送先の方が元の宛先として記録されます
3そのリンクから来た方に、価格を見せてよいか営業の進め方が決まります

澤田 / 2026年8月19日。このページの内容は、実装を1行ずつ確認して書いています。 「動いています」は、作ってあって手元で動くことを確認済みという意味で、公開前なので実データはまだ0件です。 分からないことは「分かりません」と書いています。ご質問があれば、その場で調べてお答えします。