濱風商事さま / 澤田

9月20日 経理のお打ち合わせ — 事前のお願いPRE-MEETING BRIEF — ACCOUNTING OPERATIONS

9月20日の経理のお打ち合わせに向けて、管理シートを全行あらためて読み直しました。 その結果、会議の前に決めておいたほうがよいことが1つ増え、 当日ご用意いただきたい資料がはっきりしました。この2つをお伝えします。

お願いは3つだけです。
① 冒頭の8つの質問にお答えいただくこと(5分)
② 請求書の原本11件をお手元にご用意いただくこと
③ 1行に複数の取引が入っている3行を、分けていただくこと

1台帳を全行見直して、4つ見つかりました

① 売上の 42% が「通っているだけのお金」かもしれません

着金と支払いで、案件名も金額もぴったり一致する組が4つあります。

着金(いただく)支払い(お支払いする)金額
ミツフジさま/6月度輸送費SF EXPRESS/6月度ミツフジ輸送費868,400
ミツフジさま/7月度貿易費用SF EXPRESS/mitsufuji7月分5,529,340
E-plus/ミツフジコンテナ9月E-plus/同左1,500,000
潤徳/ミツフジモバイルバッテリー輸送潤徳/同左450,000
合計8,347,740

運送会社にお支払いした額を、1円の上乗せもなくそのままご請求されています。 売上(税別)合計 19,738,794円の 42.3% にあたります。

これを売上に含めるかどうかで、「売上10億」に対する進捗が 2.0% にも 1.1% にも変わります。

⚠ 同額だから立替(濱風さまの儲けでない)と決まるわけではありません。 運送会社と自社名義で契約され、遅延や破損の責任を負っておられるなら、 同額でも自社の売上と原価です。判断に必要なのは金額ではなく契約です。 §2 でお伺いします。

② 「3PL」の中身が、実は2つの別物でした

中身金額性質
ミツフジさま向けの輸送費7,479,340(90%)上乗せゼロ(上の①)
umamill さま向け(4件)819,321(10%)6月分だけ 1.03倍の上乗せあり

「3PL は売上829万・費用832万で赤字」という読み方は、性質の違うものを足した数字どうしを 引いているので、意味がありません。分けて初めて見えます。

③ 見込みの2行が、実績に混ざっています

行中身金額
着金 36行E-plus/ミツフジコンテナ9月1,500,000
着金 37行潤徳/ミツフジモバイルバッテリー輸送450,000

備考に「見込み」と書いていただいていますが、集計は備考を読みません。 計上日が 2026/09/30 のため、9月の実績として数えられています(計195万円)。

見込みと実績を分ける列を足させてください。備考ではなく、集計が読める形にします。 (あわせて、この2行は「請求書URL」の欄に日付が入っています。入力欄が1つずれています)

④ 1行に複数の取引が混ざっている行があります

行中身混ざっているもの
着金13行ミツフジさま「6月度業務委託費」714,127円 6つ。うち出張費用の立替が3件(福島・福岡・京都)
着金6行ミツフジさま「5月度梱包対応/5月度売上成果報酬」444,019円梱包対応と売上成果報酬の2つ
着金18行ミツフジさま「7月度業務委託費(貿易)」511,782円展示会稼働費と物流業務委託の2つ

性質が違うものが1行に入っていると、どの区分にも入れられません。 特に着金13行は、出張費の立替が入っているなら、その分は売上ではありません。

会議で、この3行を分けていただけますか。

2会議の冒頭でお答えいただきたいこと(5分)

加藤さまへ

#質問なぜ要るか
1「売上10億」は、通ったお金の総額(取扱高)ですか、会計上の売上高ですか。税込ですか税抜ですか ここが決まらないと、すべての数字の意味が決まりません
2SF EXPRESS の請求書の宛名は、濱風さまですか、ミツフジさまですか立替かどうかの分かれ目です
3運送会社と価格を選んでいるのは、濱風さまですか、ミツフジさまですか同上
4貨物の遅延や破損の責任を負うのは、どちらですか同上
5ミツフジさまへの請求書に「立替金」と書かれていますか同上

2〜5 が「濱風さま側」に寄るほど、自社の売上と原価(総額)になります。

佐瀬さまへ

#質問
6濱風さまは消費税の課税事業者ですか、免税事業者ですか
7インボイスの登録番号(T+13桁)はお持ちですか
8クラウド債権管理はお使いですか(8/11 に伺った際の積み残しです)

マネーフォワードのプランは、8月11日に加藤さまから「ビジネスプラン」と伺っています。 ビジネスプランは部門数が無制限なので、事業ごとの損益をそのまま出せます。改めて伺う必要はありません。

3会議までにご用意いただきたいもの

請求書の原本 11件(会議中に1件ずつ開きます・1件2分)

「売上(税別)」と「受け取り金額」が同額の行です。合計 10,875,296円=売上の 55%。 免税なら同額が正常ですが、税込が入ってしまっている行も混ざっている可能性があります。

#着金企業/案件金額
112行ミツフジ/6月度輸送費868,400
219行ミツフジ/7月度貿易費用5,529,340
336行E-plus/ミツフジコンテナ9月1,500,000
437行潤徳/ミツフジモバイルバッテリー輸送450,000
517行umamill/7月出荷分68,717
627行umamill/8月度フレイト費用439,885
728行umamill/8月D2D配送費用118,954
814行しする/島崎酒造_香港商談会アレンジ費用600,000
932行しする/中村商店_香港商談会_7月開催750,000
1026行Necocross/6,7月度業務委託費330,000
1124行ポーブリーズ/設立費用220,000

10・11 が特に気になります。国内の業務のようにお見受けするので、本来なら10%が乗るはずです。 原本を見れば、その場で決まります。

答えを持っている方に、聞いておいていただきたいこと

項目どなたが
金額欄が「-」の4行の意味(合計に入っていません)入力されたご本人
着金11行 エー・アイ・エム 6月ライブコマース:売上3万円を計上済みなのに受取が0円担当の方
営業リスト系のタブ4つ(テレアポリスト_A/シート1/Apolloリスト_海外販路/20260513_Jビューティー越境)をいま誰が使っているか全員

4会議で決めること(この順に・2時間)

時間議題
0–10前提(上の質問8つ)
10–35立替の扱いと「10億」の定義
35–55事業モデルの分け方(「その他業務委託」24行をその場で振り分けます)
55–75原価と販管費の切り分け(支払い上位8件=全体の90.6% をその場で判定します)
75–95税区分(上の11行を原本で判定します)
95–110スプレッドシートの設計(その場でバックアップと列追加まで実施します)
110–120持ち帰りの担当と期限

後ろの判断が前の決定に依存するため、この順番にしています。 シートの設計は結論を列に落とすだけなので、最後です。

5こちらからの提案(会議で説明します)

新しいファイルは作りません。今のスプレッドシートに列とタブを足します
理由:正本が2つある期間を作らないためです。 またシートを作り直すと、毎朝の自動更新(ポータルの数字)が止まります。
既存の列名・タブ名は変えません。足すだけにします
理由:ポータルと通知が列の名前で読んでいます。変えると黙って壊れます。 作業前に「コピーを作成」でバックアップを取ります。
事業モデルの1列を、2つの軸に分けます
事業(GLOBAL DESK/Factrade/GlobeMD/ソーシング/全社共通)と 取引種別(成果報酬・商品売買・サービスフィー・物流実費・ショールーム・ライブコマース)。
入力の手間は増えません。案件シートに1回入れれば、着金・支払いは案件IDを選ぶだけです。
いまの5区分は、何を売ったか(3PL・ライブコマース)と契約の形(その他業務委託)が 混ざっているため、契約の形のほうに 54% が落ちています。
「その他」という区分は置きません
残り物の箱を作ると、そこに全部入ってしまうためです。 決められない行は「未分類」に入れ、月次の締めまでに必ず解消するルールにします。
目標は「人が毎月がんばる」ことではなく、自動記帳です
御社の記録に 「2026年4月以降、経費精算と入金の消し込みが一度も処理されていない」 (2026-09-05 佐瀬さま申告)とあります。人手前提の設計は、すでに失敗が実証されています。
同じ記録に 「仕訳を AI に任せる前提で、先にルールを決める必要がある」 ともあります。
今日決めていただく「原価/販管費の切り分け基準」と「案件IDの採番」は、 そのまま自動化の可否を決めます。前者が無いと AI に仕訳を任せられず、 後者が無いと入金の照合が自動になりません。
あわせて5つ確認させてください——①銀行連携は設定済みか ②マネーフォワードの API を誰が使うか ③自動で登録してよい金額の上限 ④いま「登録を押す」作業は誰か ⑤あいせ税理士さまは自動記帳を許容されるか(先に握っておかないと後で戻ります)。
10/1 から新ルール、10/7 に9月分の初回締め
9/21〜26 にこちらで過去分を仮置きし、9/27〜30 に確定していただく段取りです。 移行の前後で合計 19,738,794円 が変わらないことを確認します。

6最後に

数字はすべて 9月19日に台帳の全行を読んで出しています。 推定した箇所は「推定」「可能性」と書いています。断定はしていません。

立替かどうかと、税区分がどうかは、台帳からは判定できません。 契約と請求書の原本という、台帳に無い事実が要ります。そこだけ、お力をお借りします。

濱風商事さま / 澤田 2026年9月19日作成
根拠:管理シート全行の実測(2026-09-19)/国税庁 消費税法基本通達・インボイスQ&A 問94/ 法人税基本通達 2-2-1・2-2-12/中小企業の会計に関する基本要領