濱風商事さま / 澤田

選択肢の一覧 — 論点ごとに、良い点と悪い点OPTIONS & TRADE-OFFS — 2026.08.18

ここまでに出てきた論点を、1枚にまとめました。 論点ごとに選べる道を全部並べ、それぞれの良い点・悪い点・費用を書いています。 すでに決まったものは「決定済み」、まだ決まっていないものは「検討中」と印を付けました。 こちらの推しには 推奨 を付けていますが、判断は濱風さまのものです。

この一枚で扱う論点
  1. 商品画像をどこから手に入れるか 検討中
  2. 商品数をどう増やすか 検討中
  3. 誰が売主になるか 決定済み
  4. 「そのまま購入」をいつ作るか 決定済み
  5. 需要データをどう取るか 検討中
  6. 「誰が見ているか」をどう特定するか 検討中
  7. 多言語をどうするか 方針決定
  8. 社内の管理データをどう置くか 検討中

1商品画像をどこから手に入れるか検討中

いちばん議論した論点です。7つの道があり、費用もリスクも大きく違います。

選択肢良い点悪い点・リスク費用状態
推奨① メーカーさまから直接いただく いちばん確実/恒久的に使える/画像だけでなく仕様も貰える/⭐ 濱風さまは既に取引がある=他社が苦労するところを飛ばせる 1社ずつ交渉が要る/断られる商品は載せられない 無料 今すぐ可
② 業界の商品情報DB
JII/eBASE/サイバーリンクス
メーカーが自分で登録している=許諾が制度に組み込まれている/240万件・業務用3万件/250項目の仕様つき/⭐ 取引のないメーカーの商品も入る 🔴 「海外向け公開カタログに載せてよいか」が規約に書かれていない(3社とも)/JII は第25条で第三者提供を禁止/API がなく CSV 月額
JII 初年度約20万
eBASE 月2万〜
要照会
③ Amazon アフィリエイト 画像が使える/OneLink で各国の Amazon へ自動転送(14カ国) 🔴 180日で3件売れないとアカウント閉鎖=画像が一斉に消える(公開半年後=順位が付き始める頃)/業務用のケース単位・一斗缶は Amazon にない/お客さまを送客することになる/API は2026年5月に停止済み 無料 条件が厳しい
④ 楽天ウェブサービス API に画像が含まれる/規約が「画像を表示して楽天へ送客」を正面から想定 🔴 APIを使った部分から楽天以外へリンクできない=濱風さまの引合へ導線を出せない/🔴 不特定多数が見られる場所への保存を禁止=いまの作り(保存して静的ページを作る)と衝突 無料 不可
⑤ 自社で撮影 権利が完全に自社のもの/どう加工してもよい 1カット400〜1,100円。6,000点なら240万〜660万円/現物の手配(賞味期限)が要る 高い 主力のみ
⑥ 画像を使わない リスクゼロ・費用ゼロ/⭐ カテゴリの図案で見て分かるようにする作りは実装済み/B2B の実例あり(Digi-Key) カタログとしての見栄えが落ちる/バイヤーが商品を判断しにくい 無料 実装済み
⑦ 許諾を取らずに載せる いちばん速い/費用ゼロ/業界では広く行われている/メーカーにとって販路が増える面はある 🔴 これから商品を卸してもらう相手との関係が傷つく(訴訟リスクより、こちらが事業に効きます)/著作権に加え商標権にも触れうる/8月下旬の弁護士面談の意味が消える/後で剥がす作業が発生する 無料 濱風さま判断
⭐ ①と⑦の比較だけ、もう一度

「メーカーにはメリットしかない」というお考えが正しいなら、聞いて断られる理由がありません。 コストはメール1通です。成功すれば恒久的に使え、仕様情報も一緒に貰えます。 失敗しても「その商品は載せない」だけで、関係は傷つきません。

2商品数をどう増やすか検討中

「商品が少ないとカタログとして意味がない」というのはそのとおりです。ただし「トラフィックを取る」と「来た人を引合に変える」は別で、効く手段が違います。

選択肢良い点悪い点・リスク検索順位に効くか
① 外部から取り込んで商品ページを量産 見た目の点数が一気に増える 🔴 Google の禁止例と逐語で一致(「フィードを収集して多数のページを生成し、利用者にほとんど価値を提供しない」)/Metoree が積んだのは2024年3月の取り締まり前/権利処理が要る ✕ 逆効果
推奨② メーカー一覧を増やす 🔴 権利処理が要らない(会社名・所在地・創業年は事実)/画像も要らない/濱風さまにしか書けない一次情報を3行足せばコピーにならない/⭐ Metoree の正体は商品でなく「企業80,205社」 1社ずつ調べる手間 ◎ ロングテール
推奨③ カテゴリ解説を深く書く 🔴 ここでしか検索順位は取れない(Metoree は1カテゴリ約3,400字)/掲載企業も「自社でSEOをしなくても上位に出る」と証言=解説が取った順位を間借りしている 書く手間が重い/いま本文があるのは化粧品1本だけ ◎ 主戦場
④ 扱う商品を確実に増やす 来た人を引合に変えるのはこれ。信用にも直結 許諾と仕入れが要るので、増えるのは徐々に △ 転換に効く
🔴 ここは誤解しやすいところです

Metoree は「商品ページを増やして順位を取った」のではありません。 実測すると、商品の一覧ページは検索から意図的に外しています(2ページ目以降を三重に潰している)。 順位を取っているのは解説文で、商品は「来た人に見せるもの」でした。

3誰が売主になるか決定済み(8/15)

選択肢良い点悪い点判定
決定濱風さまが売主 商社の本業どおり/他人のお金を預からずに済む(資金決済法の検討が不要)/揉めたときの調停役にならずに済む 返品・不具合・納期遅延の責任は濱風さま ✅ これ
場を貸す(Alibaba 型) 在庫リスクなし/手数料収入 🔴 代金を預かる=規制の検討が要る/紛争処理の人手が要る(4名には重い)/事業モデルが商社から変わる ✕
在庫を持って売る 利益率が高い 🔴 失敗例が並ぶ(Ula は141億円調達しても清算/Wasoko は評価額半減/Kavak は75%減) ✕

4「そのまま購入」をいつ作るか決定済み(8/15)

選択肢良い点悪い点判定
v1(最初の公開)から作るAlibaba に近い体験になる🔴 規約・返品対応・与信・通貨・税・配送条件が同時に来る(4名には重い)/何が売れるか分かる前に作るのは順序が逆✕
決定v2 以降。ただし今のうちに「足せる形」を確保売れると分かったものだけ購入可能にできる/静的生成のままで載る(技術判断は壊れない)いま買えないので、その分は引合で受ける✅ これ
いま確保しておくこと(後から足すと全ページ作り直しになる3つ)

① 🔴 価格を「通貨・条件(工場出し/FOB/CIF)・有効期限・数量帯」つきで持つ——単なる数字1つで持つと、後から「この5,000円は何の値段か」を分解できません/ ② 引合の種類に4つ目(注文)を足せる形/③ 本人確認に4段目(会社名・請求先・配送先)を足せる形

5需要データをどう取るか検討中

詳しくは資料「需要データの取得マップ」に図で載せています。ここは要点だけ。

方式取れるもの取れないもの費用
推奨GA4 を入れる流入元/外部リンクのクリック/ファイルDL(いま取れていない)/サイト内検索も設定だけで乗る🔴 誰が見ているか/商品ごとの秒数/スクロールは90%到達の1点だけ無料
推奨自前の記録を残す
ただし範囲は絞る
🔴 0件だった検索(=次に仕入れる候補)/商品ごとの表示秒数/引合の中身流入元・外部クリック無料
IPから企業を推定するサービス会社名の推定中小企業や自社サイトの無い企業は特定できない(佐瀬さまのご教示)月3万円程度
⭐ 商品が1点も無くても、需要データは貯まります

「探されたのに無かったもの」は、掲載の許諾や法的な判断に関係なく記録できます。 画像や許諾の話が決まるのを待っている間も、何が求められているかは分かる状態にできます。

6「誰が見ているか」をどう特定するか検討中

方法分かること限界状態
匿名のまま国・見たページ・滞在時間誰かは分からない✅
メール入力(価格を見るため)⭐ ここから先の行動がその人に紐づく(検索した言葉も、見た商品も)会社名までは分からない✅
引合フォーム会社名・担当者・商品・数量。いちばん確実引合を出してくれた人だけ✅
推奨🔴 企業別リンク
送るリンクを会社ごとに変える
⭐ 押した瞬間から会社が分かる(メールを入れる前から)こちらから送った相手だけ未実装
🔴 ここが最優先の候補です

事業側のレビューで「唯一、初日から効く経路」と指摘されているものです。 検索で見つかるまでには6〜12ヶ月かかりますが、こちらから送るぶんには、送った翌日から反応が測れます。 そして GA4 では、この表のどこも埋められません(個人を特定する情報を保存しない設計のため)。

7多言語をどうするか方針決定

方式良い点悪い点実例
推奨言語ごとに住所(URL)を分ける各言語が検索に載る/後から言語を足せる作りが少し複雑ZenMarket
同じ住所で中身だけ切り替える作りが簡単🔴 検索エンジンから1言語しか見えないumamill さま
言語ごとに別のサブドメイン—🔴 日本語版と海外版が検索上つながらない(実測で確認)Metoree

v1 は英語のみで公開します。増やすときに作り直しにならない形にしておきます。 なお翻訳そのものは Google に禁止されていません(「翻訳された版は重複として扱わない」と明記)。

8社内の管理データをどう置くか検討中

営業管理シートの見直しに関わる論点です。カタログとは別の話なので、簡潔に。

選択肢良い点悪い点費用
推奨スプレッドシートのまま、構造だけ直す
経理/営業/タスクをファイルで分ける
使い慣れた道具を捨てない/どの道具へ行くにせよ必要な作業なので無駄にならない/⭐ いまは6割が経理のファイルにタスク管理が1.4%だけ埋まっている——これはファイルを分けないと解けない履歴が弱い/リレーションが持てない/⚠ ファイル間を数式で繋ぐと最悪(遅い・静かに壊れる) 無料
AppSheet を被せる
まずタスク1表だけ2週間
⭐ 既存のシートを残したままフォーム・必須項目・状態の管理・通知を足せる/移行せずに効果を試せる内蔵DBは2,500行まで(カタログには不適)/契約プランの確認が要る要確認
Airtable へ移行履歴・リレーション・権限・自動化🔴 「入力しなくても代表2人が回してしまう」構造は道具を変えても直らない/移行そのものが1〜3か月を溶かす4名で約1.2万円/月
経理を別の台帳に移す—🔴 正本が2つになる。会計ソフトと数字が合わなくなったとき、どちらが正しいか誰も言えなくなる—

経理は会計ソフトが正本です。API が追加料金なしで使えることは確認済みなので、別の台帳を作らず、会計ソフトから読むのが筋です。

9いま決めていただきたいこと(優先順)

順決めることこれが決まると誰
1🔴 商品画像をどの道で行くか(論点1)カタログの見た目と、進め方が決まる。8月下旬の弁護士面談の結果とセット加藤さま
2商品マスタにどこまで入力できるか仕様表の厚みが決まる(8/14 からの持ち帰り分)加藤さま
3GA4 を会社名義で作成データ取得を始められる加藤さま
4最初に狙う地域同意画面の要否が決まる(EU 圏なら必要)加藤さま・佐瀬さま
5営業管理シートの見直し方(論点8)社内の管理が回り始める加藤さま・佐瀬さま

澤田 / 2026年8月18日。良い点・悪い点は、すべて実際に調べた内容にもとづいています。 規約は原文にあたり、他社サイトは実際に開いて確認しました。調べきれなかったことは「要照会」と書いています。 推奨はこちらの見解で、判断は濱風さまのものです。ご意見をいただければ、理由ごと見直します。